論文式試験の過去問
公認会計士の論文式試験の勉強においても、過去問を利用することが有効な手段となっています。
論文式試験では、知識だけではなく記述力や応用力、思考力なども問われてきますが、試験に問われた過去問を参考にすることにより、実際のレベルや問われ方、傾向がわかるので、対策が立てやすくなります。
確かに同じ問題は出ませんが、問われ方などが大きく変わることはなく、類似の問題も繰り返し出題されることがあります。
頻出する重要論点もわかるので、その論点の背景や原則、例外など様々な角度で考えることによって、理解を深めることができ、知識の定着が行いやすくなります。
過去問を研究すると、本試験の傾向がわかることにより、効率的に学習することができ、最短コースで合格に進むことができます。
計算科目における過去問対策
公認会計士試験における計算科目は、簿記、管理会計、租税法、経営学、経済学、統計学となっています。
計算科目に共通して重要なことは、満点を取れる試験ではないため、難しい問題や時間がかかるような問題を見極め、取れるところを確実に取れるようにすることです。
計算科目で過去問を利用するメリットは、過去問を反復的に行うことで、実際の試験レベルの問題に即座に対応する能力を養うことができることです。
いろいろ問題を幅広く行うのではなく、基本的な問題が問われているところを見極め、集中的に反復して行うことが重要です。
難しい問題や時間がかかる問題を完璧にする必要はなく、みんなの取れるところを落とさないということが基本です。
理論科目における過去問対策
公認会計士試験における理論科目は、財務諸表論、管理会計、監査論、企業法、租税法、民法となっています。
理論科目は、必須論点を確実に覚え、それに関連する論点を徐々に覚えていくことが重要となってきます。
その際、過去問を利用し、何度も似たような論点が出題されるので、そのような重要論点をしっかり把握しましょう。
講義を聞いたときに過去問の問題で関係しそうなところを探し、講義の内容でその問題に取り組めるかを考えてみましょう。
多くの場合、一つの論点だけではなく、複合的に、横断的に問われることが多いため、その論点部分だけではなく、周りの論点も押さえていくことが大切です。