公認会計士専門学校を探している人の中には、大原学園専門学校が選択肢のひとつと考えている人もいるでしょう。
大原学園専門学校は、テレビCMなどで目にしたことがあったり、駅の近くに校舎を構えていることが多いため身近にあったりすることもあり、知名度が高い公認会計士専門学校です。
大原学園専門学校に決める前に、大原学園とはどのような学校なのか、公認会計士試験の合格実績はどのくらいなのか、公認会計士試験対策にはどのようなコースがあるのかなどを知っておくことが大切です。
また、実際に大原学園専門学校の公認会計士コースを利用した人の評判や口コミも確認しておきましょう。
大原学園とは?
大原学園専門学校は、1957年東京水道橋に大原簿記学校として開校され、1979年に学校法人大原学園が設立されました。
2022年4月1日現在、グループ校総数は114校で全国各地に教室を展開し、1,823名もの教職員が在籍しています。
大原学園専門学校では、公認会計士をはじめ税理士や国家公務員・地方公務員系、ビジネス系、情報IT系、ゲーム・CG・デザイン系、医療事務系、介護福祉系などさまざまなコース・学科が設けられています。
学習だけでなくキャンパスライフも充実しており、クラス親睦会やヨーロッパ研修、スポーツフェスティバルなどのイベントも開催。運動系や文科系のクラブ&サークル活動も行われており、仲間と楽しい時間を過ごすことができます。
大原学園専門学校では、学費が最大160万円免除される特待生制度があり、大原独自の試験結果に応じて入学金・授業料の全額または一部を免除してもらえます。
ほかにも、費用の支払い負担を軽減する制度が活用できます。
学校の雰囲気を感じたい人は、オープンキャンパスやイベント、講習会に参加してみましょう。
なお、詳しい内容については資料請求をして確かめましょう。
公認会計士専門学校の中でトップクラスの合格実績
大原学園専門学校からは、毎年多数の公認会計士試験合格者を輩出しており、その実績は数ある公認会計士専門学校の中でトップクラスです。
参考までに、2020年公認会計士試験の合格実績を紹介すると、公認会計士試験 論文式合格者が54名、短答式合格者が78名でした(※)。
なお、税理士試験合格者は17名、科目のべ合格者は422名となっています(2021年2月10日現在)。
※大原学園専門学校 公認会計士コースの学生で該当年度において最終合格した人
大原が多くの合格者を輩出できる理由
大原学園専門学校が多くの公認会計士試験合格者を輩出できるには理由があります。
大原学園専門学校には公認会計士試験を熟知したエキスパートがそろっており、熱い指導で学生のやる気を引き出し、初めての人でも理解しやすい授業で合格へと導いています。
また、公認会計士試験は複数の科目を受験するため、計画的な学習をすすめる必要があります。
大原学園専門学校の公認会計士コースでは、個別相談を行い個人の習得度に合わせて学習指導やサポートを行っています。
さらに、公認会計士試験に向けて答案の添削指導を行い、試験合格のための適切なアドバイスを受けられます。
大原学園専門学校で使用する教材は大原オリジナルの教材で、受験指導のプロである講師が作成しており、分かりやすく使いやすいと学生からも好評です。
コース・学費一覧
大原学園専門学校の公認会計士試験対策コースには「公認会計士/公認会計士チャレンジコース」があります。
その概要を下表にまとめました。
コース名 | 公認会計士/公認会計士チャレンジコース(4年制/2年制) |
---|---|
学費 | ・入学金:20万円 ・学費:102万円(1年間) +その他 |
資格取得目標 | ・公認会計士 ・日商簿記検定1・2級 ・TOEICほか |
将来の職業 | ・公認会計士 ・税理士 ・経営コンサルタント ・経理マネジメントスタッフなど |
大原学園専門学校では特待生制度を設けており、「公認会計士/公認会計士チャレンジコース」を受講希望者も、試験を受けた結果で授業料の全額または一部を免除してもらうことが可能です。
受験料は無料で、試験後に入学するかどうかを決められるので、気軽にチャレンジすることができます。
また、大原学園専門学校に入学する前に、日商簿記1級・2級などの資格を取得している場合も学費の免除対象となります。
教育費無償化対象校にもなっているほか、国の奨学金や教育ローンなどの奨学金も利用できるので、学費が心配な人は問い合わせてみましょう。
資格の大原(社会人講座)との違い
大原には、社会人向けの資格予備校である「資格の大原」もあります。
専門学校とは異なり、大学生や社会人などを含む幅広い人を対象者としています。
大原学園専門学校は、一般的に高校を卒業した人を対象としており、全日制での講義を行います。
一方、資格予備校である資格の大原では、日中は大学や仕事で忙しい人でも通いやすいように、平日の夕方や土日などに講義が行われています。
資格の大原は、大学や仕事などと両立して公認会計士試験の勉強をしたい人向けの講座というわけです。
また、大原学園専門学校は通学による学習が基本ですが、資格の大原では大学生や社会人でも学習しやすいようにさまざまな学習スタイルが用意されています。
通学も教室通学と映像通学のふたつがあり、自宅での学習にはWeb通信やDVD通信など、通信教育にも力が入れられています。
学費を比較すると、資格の大原の方が大原学園専門学校よりも手ごろな価格設定となっています。
コースと学費の一例を以下に紹介します。
コース名 | 学費 |
---|---|
2024年合格目標 2年初学者合格コース |
通学:78万円~ Web通信:76万円~ |
2023年合格目標 1年初学者合格コース |
通学:74万円~ Web通信:72万円~ |
資格の大原ではほかにも、短答合格者・免除者向けの「論文合格コース」や、公認会計士試験合格者向けの「修了考査対策」なども用意されています。
公認会計士チャレンジコースの評判
大原学園専門学校の「公認会計士/公認会計士チャレンジコース」を受講しようと考えている人にとって、実際に受講した人の評価・口コミが気になることでしょう。
インターネット上で見られる評判・口コミの一例を紹介します。
講義内容
大原学園専門学校の講義内容についての評判・口コミを見ていきましょう。
- 講師陣の対応も厚くとても満足しています。
- 授業のレベルは高いが、予習と復習をしていれば大丈夫です。
- テストをする回数がかなり多いけれど、その度に実力が把握できるのでとても合理的だと思います。
- 周りがちょっとうるさくて集中できないこともありました。
講義内容には満足している人が多いことがわかります。
ただし、教室によってはうるさいと感じることもあるようです。
講師
次に、大原学園専門学校の講師についての評判・口コミについて見ていきましょう。
- 講師によるサポートが充実しており、試験対策をしっかりやってくれます。
- 面倒見が良い先生が多く、勉強へのサポートが充実しています。
- メリハリのある楽しい授業で、先生の指導はどんな生徒にも行き届いています。
- 講師の中には公認会計士試験に合格していない人もいますが、わかりやすい授業です。
講師の手厚いサポートやわかりやすい授業には定評があるようです。
学費
- 学費はやや高い気がしますが、サポートや設備などを考えると妥当だと思います。
- 学費は安くはありませんが、将来性が感じられるので気にはなりませんでした。
- 割引制度もあり、コース登録後の追加の支払いがない点が良心的。
学費については高いと感じている人が多いですが、サポートや設備、将来性などを考えると妥当と思えるようです。
全体的な感想
最後に、大原学園専門学校の全体的な評判・口コミを見てみましょう。
- やる気さえあれば自分を伸ばせるところだと思います。
- 大原は、公認会計士試験において有名な専門学校で毎年多数の会計士試験合格者を出しているので期待できます。
- 自習室などのびのびと勉強できる環境が整っていることも魅力。
- 簿記など有利な資格も取得できるので助かります。
- 授業で分かりにくいところがあると、すぐに質問できます。
- 就職のサポートがある点もうれしいです。
公認会計士試験に合格したいと強く思っている人にとって、良い環境が整っているようです。
公認会計士専門学校で大原(専門課程)がおすすめのタイプ
現在、公認会計士専門学校は大原以外にもたくさんの学校が存在していますが、大原の公認会計士専門学校に通うのがおすすめなのはどのようなタイプの人なのでしょうか。
大原学園専門学校のカリキュラムの特徴や、実際に受講した人たちの口コミ・評判から、大原学園専門学校がおすすめな人は以下のような人といえるでしょう。
- 公認会計士試験に向けて集中的に学習したい人
- 合格実績がトップクラスの公認会計士専門学校に通いたい人
- 公認会計士試験を基礎からしっかり学習したい人
- 手厚いサポートを受けたい人
- 同じ目的を持つ仲間と共に頑張りたい人
公認会計士試験に合格したいと強く希望する人にとって、合格実績が高い大原学園専門学校は大きな選択肢のひとつとなるでしょう。
また、基礎からステップアップをしていきたい人や、集中的に学習したい人にも大原学園専門学校がおすすめです。
さらに、同じ目的を持つ仲間と切磋琢磨し合いながらも、楽しいキャンパスライスを送りたい人にも向いているでしょう。
まとめ
大原学園専門学校には「公認会計士/公認会計士チャレンジコース」が設けられており、毎年多数の公認会計士合格者を輩出しています。
公認会計士試験を熟知したプロ講師による熱い授業や、大原オリジナルの教材などに得著があり、受講者を合格へと導くためにさまざまなサービスやサポートが受けられます。
大原学園専門学校に興味のある人は、オープンキャンパスなどのイベントに参加したり学校説明会を利用してみましょう。