宮城・仙台のおすすめ公認会計士専門学校・予備校を解説
宮城県仙台市には旧帝大の東北大学があります。同大学は会計大学院の設置校でもあることから公認会計士を目指す学生が少なくありません。
また、政令指定都市であるため、監査法人も事務所を設置していることが多いので就職の場としても最適。
今回はそんな東北一の経済都市を誇る仙台市を中心におすすめ公認会計士専門学校や資格予備校を紹介していきます。
宮城県で公認会計士専門学校・予備校を探している方はぜひ参考にしてみてください。
宮城・仙台は東北地方で唯一の試験会場がある
公認会計士試験は「短答式」が年2回(5月と12月)、「論文式」は年1回(8月中旬の3日間)実施されます。
試験会場は全都道府県に設けられるわけではなく、全国11か所に配置されている財務局の所在地とされています。
公認会計士試験の会場は、11都道府県で設けられており、全国各地で受験できるわけではありません(2021年度論文式)。
基本的に財務局がある地域が試験会場として指定されており(福岡・沖縄除く)、宮城県は東北財務局があるため、試験地に該当しています。
2021年度試験では、短答式は東北学院大学、論文式では仙台合同庁舎で実施されました。
宮城県仙台市内にある公認会計士専門学校・予備校で勉強し、地元で受験できれば、移動時間や宿泊費用などの節約につながります。
宮城・仙台の公認会計士事情
公認会計士とは、上場企業が公開する決算書が正しいことを第三者の立場で保証する「監査」が主な業務。
会計のエキスパートで、上場企業は公認会計士の監査を受けることが法律で義務付けられています。
公認会計士になるには、国家試験に合格した後、大手監査法人(後述)などで2年以上の実務経験を積み、最終的に「修了考査」に合格して、「日本公認会計士協会」に登録するという流れになっています。
日本公認会計士協会は全国に地域会があり、宮城県は「日本公認会計士協会東北会」に所属しています。
東北会の正会員は宮城県が東北6県で最多の431人を数えます。
宮城県仙台市には登録企業の数が10万社以上もあり、それに対し公認会計士事務所(税理士との兼業事務所を含む)の数は約350程度です。
単純計算すると1つの公認会計士事務所あたり顧客企業(クライアント)は285社ということになります。
実際はともかくとして、総じて宮城県は公認会計士事務所は不足状態といえるでしょう。
宮城県内にある大手監査法人
公認会計士試験に合格した人の9割は大手監査法人に就職し、実務経験を積みます。
大手監査法人の中でも「有限責任あずさ監査法人」「EY新日本有限責任監査法人」「有限責任監査法人トーマツ」「PwCあらた有限責任監査法人」の4社は「BIG4」と呼ばれ、日本の上場企業の大半はBIG4のいずれかの監査を受けているといわれるほど。
宮城県内にも「PwCあらた有限責任監査法人」を除く3法人が仙台事務所を構えており、準大手の「太陽有限責任監査法人」も仙台事務所を開設しています。
公認会計士登録後は税理士事務所などで働く人も多い
実務経験を積んで修了考査に合格・登録した後は、そのまま監査法人に残ってキャリアを形成していく人もいれば、一般企業の会計部門や金融機関に転職したり、将来の独立を視野に入れて税理士事務所やコンサルティングファームで新たなキャリア開拓を目指す人もいます。
ちなみに、公認会計士は「監査」の専門家、税理士は「税務」の専門家で、公認会計士の資格を取得した人は税理士登録もできる、ダブルライセンスが認められています。
このように、公認会計士は活躍できるフィールドが広く、自分の頑張り次第で高収入が期待できる職種です。
では、次項から宮城・仙台で公認会計士を目指す方法について見ていきましょう。
公認会計士専門学校で指導を受けるのが最短で確実!
公認会計士試験は受験資格がないため、大学に進学しなくても合格を目指すことが可能です。
そこで進路の1つとなってくるのが公認会計士専門学校。
もちろん、難易度の高い資格試験であるため、大学卒業生のほうが合格者数は圧倒的に多いです。
しかし、自分の頑張り次第では学歴に関係なく国家資格を取得できるのが公認会計士の魅力。
そんな頑張りをサポートしてくれる心強い公認会計士専門学校が宮城県仙台市に2校あります。
オープンキャンパスに参加して学習環境や実績など確認しましょう。
仙台大原簿記情報公務員専門学校
資格予備校でも有名な大原の専門学校。
様々な国家資格が専門課程で目指せますが、公認会計士専門学校としても豊富な合格実績があります。
公認会計士コースを設置している専門学校でも、税理士試験に力を入れている校舎が多いです。
しかし、大原の公認会計士専門学校なら合格実績も豊富なので、本気で目指せます。
もちろん、有名大学出身の受験生と競い合うため、相当の覚悟と努力が必要ですが。
所在地 | 宮城県仙台市青葉区中央4-2-25 |
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合格実績 | 当校舎から論文式2名、短答式7名(2021年) |
講座・コース情報 | 公認会計士(2年制) |
オープンキャンパス | 2022年7月3、9、16、27日。 いずれも9:30~12:00/13:00~15:30まで |
アクセス | JR・地下鉄仙台駅から徒歩5分 |
東京ITプログラミング&会計専門学校仙台校
東京ITプログラミング&会計専門学校を運営する立志舎は、大原と並び専門課程から合格が目指せる数少ない公認会計士専門学校。
20連続現役合格を実現しており、大原と同じく公認会計士専門学校への進学を希望している人は候補に入れてほしい学校です。
難易度の高かかった旧試験制度から合格者を輩出するなど、公認会計士専門学校としては名門校の1つ。
受験科目に特化したカリキュラムが編成されているため、大学に進学するよりも効率よく合格が目指せます。
所在地 | 宮城県仙台市青葉区中央1-1-6 |
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合格実績 | 累計34名(2001~2020年) |
講座・コース情報 | 公認会計士(2年・3年制) |
オープンキャンパス | 2022年3月6日・13日・19日・22日・24日・27日・29日・31日。 いずれも13:00~15:30まで |
アクセス | JR仙台駅西口より徒歩2分 |
公認会計士専門学校がおすすめな人
全日制のカリキュラムを受講できる
公認会計士専門学校は平日の朝から夕方まで授業があるため、大学生や社会人は通学が困難です。
したがって、進学先として、またはフリーターなどで時間の融通が利く人におすすめとなります。
公認会計士専門学校は時間の融通が利かない分、圧倒的な学習時間を確保可能です。
1日10時間ほど勉強時間に充てる人も少なくないので、公認会計士専門学校なら勉強時間の確保の点では問題ありません。
また、公認会計士専門学校は担任制を採用していることも多く、手厚いサポートが受けられるのも魅力です。
高卒等で学歴が欲しい人
公認会計士専門学校は卒業することで専門士としての学位を取得可能です。
後で紹介する資格予備校の場合、学歴などに記載できないため、無職で通った場合は履歴書に空白期間が生じてしまいます。
勉強期間が長くなるほど、履歴書の空白期間も長くなってしまいます。
その点、公認会計士専門学校は学歴として記載できるので安心。
高校卒業後の進路先としてもおすすめです。
不合格の場合に一般企業就職も視野に入れている
公認会計士専門学校の中には一般企業への就職サポートを行っている校舎もあります。
超難関資格試験であるため、不合格のリスクももちろんあります。
この場合、一般企業への就職サポートがあれば、安心です。
資格予備校も合格実績校舎が勢揃い
公認会計士専門学校は全日制であるため、大学生や社会人は通うことができません。
したがって、資格予備校の会計士コースや講座を受講して合格を目指すことになります。
宮城県には公認会計士専門学校と同じく仙台市内に合格実績豊富な予備校が校舎を展開しています。
特に下記2校は、合格実績が豊富で母集団も多いのでおすすめ。
TAC仙台校
公認会計士講座といえばTACと言われるくらいの名門予備校。
合格実績も豊富で、常にトップクラスの合格者を輩出しているため、TACを選べばまず間違いありません。
TACの特徴は、講師が公認会計士試験合格者であること。
したがって、勉強方法はもちろんのこと、実務など貴重な話を聞くことができます。
講師自らが合格しているので、説得力があります。
所在地 | 宮城県仙台市青葉区中央1丁目3−1 AER 25F |
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アクセス | JR仙台駅西口より徒歩3分 |
合格実績 | 社会人講座289名(2021年) |
講座・コース 情報 | 1.5年L・2年S・2年L本科生、短期集中L本科生、高校生向け本科生など |
資格の大原仙台校
公認会計士専門学校だけでなく資格予備校も運営している大原。
税理士や簿記資格で評判が高かったですが、近年は公認会計士試験でも多くの合格者を輩出。
迷ったらTACか大原のいずれかに通えば合格できると言われるほど。
細かい論点は模試で確認していく傾向があるため、日々の学習負担はその分抑えることができます。
所在地 | 宮城県仙台市青葉区中央4-7-22北杜学園中央6号館 |
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アクセス | JR「仙台駅」西口より徒歩8分、地下鉄「仙台駅」南2出口より徒歩4分 |
合格実績 | 社会人講座397名(2021年) |
講座・コース情報 | 1年・1.5年・2年初学者合格コース、短答パック、上級コースなど |
専門職大学院は社会人にもおすすめ
宮城県仙台市には、短答式試験が企業法だけで済む、会計大学院(専門職大学院、アカウンティングスクールとも呼ばれる)が東北大学会計大学院に設置されています。
東北大学会計大学院公認会計士コース
東北大学会計大学院コースの特徴は、履修期間を最長4年まで延長できるため、仕事との両立でも学びやすいコースとなっています。
社会人にとって公認会計士試験は勉強時間の確保が課題となってくるため、会計大学院の当該コースに進学して短答式試験の科目をほぼ免除にしてしまうのも1つの方法です。
ただし、東北大学はトップレベル国立大学の1つであるため、他の会計大学院と比較すると難易度は高め。
所在地 | 宮城県仙台市青葉区片平2丁目1-1 |
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コース名 | 公認会計士コース |
募集人員 | 25名 |
学費 | 年額:589,300 円 |
宮城・仙台の公認会計士専門学校まとめ
今回は、宮城県の仙台市を中心におすすめの公認会計士専門学校・予備校を紹介してきました。
高校卒業後の進学先としては、大学の商学部や経営学部だけでなく、公認会計士専門学校もおすすめ。
一方、大学生や社会人は公認会計士専門学校では時間の融通が利かないため、予備校の講座を選ぶことになります。
公認会計士専門学校に興味がある人は、まずはオープンキャンパスに参加して学習環境を確認しましょう。
資格予備校の場合は、説明会や体験授業に参加して自分との相性を見極めてみて下さい。