人間は忘れる生き物である
勉強していると何度も間違える箇所や、今まで出来ていたのに間違えたということがあります。
その時、自分に対して嫌悪感を持ちますが、基本的に人間の脳は忘れるようにできています。
それを踏まえた上でいかにして知識を定着させるかが問題です。
ドイツの心理学者ヘルマンは、覚えた事項は時間とともに忘れていき、最初に100%覚えたものを、1時間後には44%、1日後には26%、1週間後には23%、1か月後には21%しか覚えていないという実験結果を出しました。
例えば、1回目は授業を聞いた後に簡単に復習する。
2回目は1日後にじっくり復習する。
3回目は1週間後にさっと復習する。
4回目は1か月後にざっと確認する。
このようにして何回も反復することにより知識を定着させることが可能で、講義や情報教材を1回やったぐらいでは知識はなかなか定着しません。
計算科目の勉強方法

資格予備校に入った場合、入門生は簿記と管理会計論の計算を徹底的にやると思います。
計算科目は一種のスポーツ的な要素もあり、問題に対して即座に対応するという能力が求められます。
それにはスポーツ選手が基礎的な練習を反復的に行うように、問題集を反復的に行い、対応力をつける必要があります。
ここでのポイントはいろいろな問題を幅広く行うのではなく、基本的な問題を集中的に反復して行うことです。
時折、難しい問題がでますが、それを完璧にするよりは毎回出るような基本的な論点を繰り返し問題集などで解くほうが効率的です。
「満点を取ることが目標ではなく、みんなの取れるところを落とさない。」、これが公認会計士試験の合格の近道です。
理論科目の勉強方法
「他人(自分)に説明することができるか。」これが重要です。
理論科目は暗記することがなにより必要だと思う人が多いです。
たしかに暗記は必要ですが、論文式試験は判断力、思考力、記述力も必要となってきます。
試験では一見、教科書には載ってないような問題も出題されるので、それに対応するには基本的なおおもとの幹を念頭におき、勉強することが重要です。
例えば、監査論では最初に習う財務諸表監査の目的を念頭におき、各論点がどのようにつながるかを自分の言葉で説明できるようにならなければなりません。
その際、定義や論点の説明には専門的な言い回しがあるので、それは暗記する必要がありますが、体系的に説明するには全体を理解する必要があります。
このように他人に説明できるようにすることが理論科目の勉強では不可欠です。